数年前住んでたマンションで火災が発生し、階数が高かったので梯子車が届かず、消火に手間取っていたのを覚えています。
実被害こそありませんでしたが、火災現場が真下の階だったので窓が割れる音が響き、煙が充満していくのをみて心からゾッとしました。
火事になった時、なんと言っても一番重要となるのは初期消火!
家族や自宅を守るためにも、最低限の火災防災対策グッズは揃えておきましょう。
家庭用消火器|住宅用にひとつ常備しよう!
消火器と言えば赤くてゴツくて重い!というイメージがありましたが、今では小型でスタイリッシュなものが多数販売されています。
キッチンや寝室など、どこにおいても悪目立ちしないので、買っても置く場所がないという悩みから開放されます。
家庭用おすすめ消化器 3選
消化器には種類がたくさんあるので、どれを買っておくのが正解なのか迷うもの。
そこで一般家庭用として普及している3タイプの消化器を3つ厳選してご紹介します。
キッチンアイ|お酢のチカラで消火する消火器
従来の消化器とは異なり、お酢の力で消化してくれる環境と身体に優しい消化器。
- 粉末タイプではないので、使った後の掃除が楽
- 放射距離が4〜6m以上なので、火から離れて消火できる
- デザイン性に優れているので、どこに置いてもインテリアの邪魔にならない
- リサイクルシール付きで廃棄費用がかからない
- 従来の消火器と比べ小型で、放射時間が約12秒と短い
アルテシモⅡ|従来の粉末タイプの消火器
粉末タイプは使用後の後片付けが大変ですが、使用期限が長いのが特徴。
- 使用期限が10年と長いので、一度購入すれば長期間買い直しが不要
- リサイクルシール付き廃棄費用がかからない
- 重さがあるわりに放射時間が約14秒と短い
- 粉末式だから使用後の掃除が大変(真っ白になる)
ハンディ消火器 火消名人|エアゾール式簡易消火具
初期消火に効果を発揮する、エアゾール式の簡易スプレータイプの消化器。
- スプレー式だから子供からシニア層まで、誰でも簡単に使える
- 噴射時間が30秒と長い
- 小さくてコンパクトなので、どこにでも置ける
- 放射距離が短いので、近くに行かなければ消火ができない
消火器購入|ポイントと注意点
消化器を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
放射時間をチェックしよう
消火器の使用でいちばん重要になるのが、放射時間の長さ。
今回おすすめした製品の中では、ハンディ消火器 火消名人が約31秒も放射してくれます。
焦って遠く離れた場所から使用開始してしまうと、消火しきれない場合があります。
そんなときは、放射時間が長いハンディ消火器 火消名人と、軽量で放射距離が長いキッチンアイ、2つを常備することをおすすめします。
消化器にも耐久年数・使用期限がある
消火器にも耐久年数・使用期限があります。
「ちゃんと消火器は買って置いてるよ」と言う方も、使用期限をチェックしてみてください。
消化器はものによって使用期限が5〜10年と大きく異なります。
またエアゾールタイプの簡易スプレー型消化器の多くは、使用期限が約3年と短めなのが特徴。
消火器の廃棄処分方法はタイプによって異なる
古くなった消火器の処分は、広域認定制度により消火器の販売元や代理店、防災・防犯事業者などのリサイクル窓口に持ち込むか、郵送する必要があります。
- 中身を放射して鉄クズとして捨ててはいけない
- 普通ごみとして出すことはできない
古い消火器の処分に困ったら・・
消火器リサイクル推進センターのサイトで、引取方法を選択する!
消火器は、高圧力で消火薬剤を噴出する構造になっています。老朽化した消火器は、その圧力に耐えられず破裂する可能性があります。
大変危険ですので絶対に使用せず、すみやかにお求めになった販売代理店、又は専門業者にご相談ください。また、ゴミとして捨てたり、放置してはいけません。|モリタ宮田工業公式より
エアゾールタイプの消火器の処分
エアゾールタイプの消火具は、殺虫剤などのスプレー缶同様に、内部の圧力を抜いて自宅で廃棄することが可能です。
また消火器によってはリサイクルシール付きのものがあり、リサイクル処分費用が無料になるものも販売されています。
その他|おすすめしたい消火便利グッズ
お手拭きサイズの消火グッズ!
キッチン火災の多くは、天ぷら鍋からの火災が多いと言われています。
お手拭きサイズの大きさの天ぷら鍋火災用の消火グッズであれば、置き場所も困ることはありません。
ボール型投てき消火タイプ!
ボール型投てき消火用具は、投げて消火するタイプの消火グッズ。
通電状態の電気火災・天ぷら油火災には使用禁止されていますが、小さなお子さんでも使いやすいところがポイントです。
火災報知器の設置ならこれ!
自宅に火災報知器がない場合は、取り付けておくことをおすすめします。
配線工事のいらない電池式なので、簡単に取り付けることが可能。
電池寿命は約10年と長持ちなので、頻繁に取り替える必要もありません。
消火器の購入は処分まで考えてリサイクルシール付きがおすすめ|まとめ
火災対策グッズをなにも常備していない場合、どうやって火を消せばいいのか焦るばかりで何もできなかった・・となりかねません。
特に出火しやすいキッチン周りには、必ず常備しておくことをおすすめします。