バイクに長時間乗ると、腰や肩・腕の痛み、手のしびれなど疲労が強く出てしまう。
この悩みをどうにかできないかとネットで検索してみたところ、解決方法としてあげられていたのがライディングポジションの見直し。
うん、それは知ってる･･。でもハンドルが遠くて前傾姿勢になるの！
バイクは体重60〜80kgの人、ようは成人男性が乗ることを想定して設計されていると言われています。
ちなみに日本人の平均体格はこちら。
30代男女｜日本人の平均体格
| 日本人の平均体格 | 身長 | 体重 | 腕の長さ |
|---|---|---|---|
| 30代 男性 | 約 172cm | 約 69kg | 約 74cm |
| 30代 女性 | 約 158cm | 約 54kg | 約 67cm |
※腕の長さは年代不明
身長が低いライダーは、ノーマルのままではどう頑張っても正しいライディングポジションで運転することはできません。
解決するためには自分の体格に合わせてバイクをカスタマイズし、ベストポジションを見つけることが大切です。
この記事では、ハンドルの高さをあげて手前に引き寄せることができるセットバックスペーサーのカスタマイズについて紹介しています。
前傾姿勢を解消することで、足つき性がよくなるのでおすすめだよ！
正しいライディングポジションで快適なツーリング
ロングツーリングで身体に疲労を溜め込まないポイントは、正しいライディングポジションを保つこと！
それは分かっていても、身長が低くてバイクと自分の体格が合わなくて難しい･･なんて悩みを持つ方は多いもの。
ちなみに身体の部位ごとのライディングフォームの基本はこちら。
| 正しいライディングポジションの基本 | |
| 目 | 視線は進行方向を広く遠くを心掛け、車や路面、障害物などの情報を収集する |
| 腕 | 力を抜いた状態でハンドル操作がラクに行えるように、突っ張らないで両脇を軽く締める |
| 手 | ハンドルにやわらかく添える程度の力加減で、アクセル操作をスムーズに行える角度で握る |
| 肩 | 力を抜いてリラックスした自然体を心掛ける |
| 腰 | ハンドル操作がしやすいように、腕や足が突っ張ったり窮屈にならないポジションに腰掛ける |
| 膝 | 両膝で軽くタンクを挟む（ニーグリップ） |
| 足 | 土踏まずをステップに乗せ、つま先はブレーキペダル・チェンジペダルの上に乗せる |
無駄がないライディングフォームは、ハンドル操作がしやすく疲れにくくなり、快適なツーリングには欠かせないもの。
分かっているけど、体格的にできないことはある･･
例えば低身長でバイクに乗る場合の代表的なハンドル周りの悩みがこちら。
- ハンドルが遠くて腕が突っ張る
- 姿勢が前傾姿勢になるため、手のひらに圧力がかかる
- 無理な体勢だから力を抜くことができない
バイクは成人男性が乗ることを想定してポジション設定されているので、低身長の女性がノーマルのまま乗ると無理な体勢になりがちに。
実際身体の力を抜いて運転したくても、前傾姿勢で腕を突っ張るようにして乗ることになるのでリラックスできません。
すると当然身体のあちこちに疲労が溜まり、せっかくの楽しいツーリングが最後は苦行になることも。
ライディングフォームが悪いと、手のひらや手首の痛み、首・腕の張り、肩こり、腰痛に悩まされる。
そんな悩みを持つ人におすすめなのが、ハンドル位置を変更すること。
体格を変えることはできないので、正しいライディングポジションに近づけるためには、バイクをカスタマイズするしかありません。
短時間で自分でもできるカスタマイズなので、悩んでいる人はやってみて！
こちらのサイトでは、正しいライディングポジションについて詳しく説明されているので気になる方は読んでみてください。
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正しいライディングフォームと失敗しない取り回し＆快適発進 | 日本二輪車普及安全協会
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ハリケーン セットバックホルダーでハンドル位置を変える
今回愛車のCB400SFに取り付けたのは、ハリケーン セットバックスペーサー HB0637A。
ハンドルの高さを25mmアップ、20mm手前に寄せることができる製品で、工具さえあれば自分で取り付けが可能です。
ちなみに私はショップで取り付けてもらいました。
何故自分で取り付けなかったかと言うと、今回取り付けした時点では、CB400SF 2019年モデルは適合車種に含まれていませんでした。
車両適合テストするためのテスターとして、好条件で取り付けをお願いすることができたのでお願いすることに。
結果ハリケーン セットバックスペーサー HB0637に、HONDA CB400SF 2019年モデルはホース類の取替不要でそのまま取り付けOK！
ハリケーン セットバックスペーサー HB0637の取り付け
画像の向きが反対なので分かりにくいかもしれませんが、セットバックスペーサー取り付け時のBefore → Afterの画像を貼っておきます。
セットバックスペーサー｜Before 取り付け前
こちらの画像は純正の状態になります。
ハンドルを固定するためのハンドルポストで、ハンドルバーをバイクに対してまっすぐ垂直に固定してあります。
セットバックスペーサー｜After 取り付け後
純正のハンドルポストの土台はそのまま活かし、上にセットバックスペーサーをはめ込み設置しています。（マットシルバー部分）
セットバックスペーサーを取り付けたことで、ハンドルが上部と手前に伸びることで、ライディングポジションが楽になります。
ハリケーン セットバックスペーサー｜メリット・デメリット
セットバックスペーサーに交換してみて感じたメリットは3つ！
- ライディングポジションがとにかく楽！
- カーブが曲がりやすい
- 足つきが良くなった
上体が起きるので、ライディングポジションは飛躍的に楽になりました。
手にかかる圧力がやわらいだので、手の痛み・しびれは大幅に改善されたように感じます。
はじめは少し慣れが必要ですが、カーブやハンドリングもやりやすくなるので、低身長の方や腕が短く悩んでいる人には本当におすすめ。
また前傾姿勢は骨盤が浮いてしまうので足つきに影響してしまいますが、セットバックスペーサー取り付けることで上体が起きたため足つき性が向上しました。
もっと早く変えておくべきだったと後悔するほど気に入っています。
デメリットを感じる可能性があるケースは2つ。
- 高速道走行時に身体にあたる風を受ける面が多少増える
- 上体が起きることでお尻に痛みを感じるケースもある
この2つについては、取り付けの際に担当の方に説明を受けました。
やはり上体が起きるので風が当たる面が増えること、お尻に痛みを感じる方もいることが懸念されるようです。
ですがスクリーン（風防）のないCB400SFなので、私自身は風の影響はあまり感じません。
お尻の痛みは取り付け以前からあったので、こちらも全く問題はありませんが、体格・車両によっては影響がある場合も考えられます。
ライディングポジションに違和感があるならハンドル位置を変えよう！
ポン付けできる車種が多いハリケーン セットバックホルダーもおすすめ
少しだけアップハンドルにしたいという方は、ハリケーン セットバックホルダーがおすすめ。
ハンドルの高さを12mmアップ／17mm手前に寄せることができます。
可動幅は狭い分、ポン付けできる可能性が高いため人気が高い製品です。
ただし車種や年式によっては、ケーブル類の交換が必要になるケースもあるので事前にしっかり確認しましょう。
車種によって型番が違うので、ハリケーン公式サイトで検索して！
ハリケーン セットバックホルダーでライディングポジションを変える｜まとめ
バイクに乗る人の体格・性別もバラバラなのに、バイクはサイズの選択ができません。
そんなバイクに無理な体勢で長時間乗ると、当然あちこちに痛みや疲労が出てしまい、せっかくのツーリングを楽しむことが出来ない状態に。
好きなバイクを思う存分楽しみたいなら、自分の体型に合わせたカスタマイズが欠かせません。
バイクの操作がしやすくなることで、リラックスした姿勢でバイクに乗ることができ、余裕が生まれるので安全性も高まります。
無駄がないライディングフォームは、結果的にバイクを素早くコントロールすることにつながり、安全かつ快適なツーリングが楽しめます。
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