ライダーにとって立ちゴケは、バイクの車体はもちろん肉体的・精神的・金銭的にも傷がつく恐ろしいもの。
あとからどんなに後悔しても、傷ついたバイクを完全に元に戻すためには修理・部品交換するしか手はありません。
大切な愛車 Z900RSを立ちゴケ傷から守りたい!
気をつけていても今後また立ちゴケしないとは限りません。
まだまだひよっこライダーなので、かっこよさに振り切ることより、愛車を傷から少しでも守るための対策グッズで防御力をアップしました。
Z900RSで立ちゴケした場合、どこに傷が付きやすいかも合わせて紹介していますので参考にしてみてください。
この記事は個人のカスタム情報です。カスタムは自己責任でお願いします。
Z900RS 立ちゴケ実体験|傷が付く場所は?
左右ともに外装慣らしを完了しております・・
立ちゴケした状況 | |
右側 | 少し傾斜がある場所でツーリング前の準備中に右側に倒してしまった |
左側 | すれ違いできないほど細い山道に迷い込み、ミラーのないカーブの先で先行車が急停車したため、停車しようとしたところ濡れた枯れ葉に滑った |
Z900RSで立ちゴケをした場合、どこに傷がつくのか、傷がつきやすいのか、これらを理解した上で対策すれば、最小限の傷ですむ可能性があります。
立ちゴケ対策&防御力をアップのため、悲しみの画像を共有します。
エンジンガード、クラッチ・ジェネレーターカバー
※クリックで画像が大きくなります
黒いペイントで簡易補修済みなので分かりにくいかもしれませんが、丸がついている箇所が傷ついた部分になります。
エンジンガードとリダクションスライダー(エンジンガードについているスライダー)が効果を発揮してくれたので、タンク・カウルの傷は一切ありませんでした。
クラッチ・パルサー・ジェネレーター周辺は、ご覧のとおりエンジンガードを付けていても傷がついたので、カバーを取り付けておいて正解でした。
リアのアクスルナットカバーも少し傷がついていますが、よく見ないとわからない程度。
マフラー
スチール製のエンジンガードを付けていても、やはりマフラーには傷がついてしまいました。
タンクの凹みはありませんでしたが、爪が引っかかる程度のガリ傷ができてしまったため、後日目立たない程度に補修しています。
※画像ではマフラーガードが付いていますが、立ちゴケした時点ではついていません。
ミラー・レバー
ミラーは立ちゴケ対策しようがありませんが、幅広のZ900RS純正ミラーからW800 Streetの純正ミラーに交換したので、傷は最小限に押さえられました。
レバーはU-KANAYAに交換していますが、立ちゴケ時にポッキリ折れたことは一度もなく曲がった程度。
可倒式に交換することも考えたことがありますが、現在使っているレバーが気に入っているので部品交換で対応しました。
Z900RSを立ちごけから守る|対策グッズ
愛車Z900RSに取り付けた、立ちごけから守るための対策グッズをまとめてご紹介します。
立ちゴケする不安があるなら防御力アップさせよう!
ローダウンリンク
※画像出典:BEET公式サイト
足つきに不安があるなら純正のリンクプレートをローダウンリンクプレートに交換し、車高を下げて足つきを改善する方法がおすすめです。
Z900RSに適合するローダウンリンクプレートのサイズは20〜60mmと数多くあり、自分の身長に合わせて選ぶことも可能。
できるだけローダウンさせて車高を下げたい!
ローダウンにはデメリットもあり、サスペンションのストローク量が不足し、路面からの衝撃を受けることになるので乗り心地が悪くなります。
ツーリングを楽しみたいなら過度なサイズダウンはしないほうが無難です。
車高を微調整したい方、家族でバイクを乗りまわす方は、サイズ調整ができるローダンリンクもあります。
- Brock’s ローダウンリンク: ノーマルから約76mmまでローダウン調整可能
- AELLA 車高調整リンクロッドキット Z900RS: 車高を±20mmの間で無段階に調整可能
ショートスタンド
ローダウン化したらショートサイドスタンドの変更を検討しよう!
ローダウン化することで停車時の角度が浅くバイクが立ち上がってしまうため、ショートサイドスタンドへ変更したほうが安心感があります。
画像はZ900RSをショートサイドスタンドへ交換したときの画像(同じ条件で撮影したものではないため参考程度に・・)。
しっかり倒れ込んでくれるので、多少の傾斜でも不安がなくなりました。
キジマ ステップリローケーションブラケット
Z900RSはステップの位置が悪いことでも知られています。
下記画像は試乗車(ノーマル)にまたがった際のものですが、ご覧の通り足を下ろす位置にちょうどステップがあるため足に当たっています。
足を下ろす動作で立ちゴケしたくないね・・
これを改善してくれるのがキジマ ステップリローケーションブラケットで、後方に約20mm、上側に約10mmステップを移動させることができます。
高価なバックステップは6万円程度するので、とりあえず足がぶつからないようにしたいという方にはおすすめです。
数センチの移動で足がスムーズにおろせるようになる!
エンジンガード
エンジンガードは、転倒の衝撃・ダメージから車体を守ってくれる役割があります。
よく比較されるのがエンジンガードとエンジンスライダーの違いですが、簡単な表にまとめてみました。
素材 | 比較(違い) | |
エンジンガード | スチール製 | ・転倒ダメージから守る役割 ・大きく目立つ |
エンジンスライダー | 樹脂製 | ・転倒ダメージを軽減する役割 ・コンパクトなサイズで目立たない |
エンジンガードは無骨で大きいため見た目を気にする人もいますが、バイクを守ることを目的に取り付けるなら断然スチール製エンジンガード。
エンジンスライダーよりエンジンガードの方が守ってくれる範囲面積が大きく、防御力が拡大にアップします。
エンジンスライダーは小さく目立ちませんが、転倒ダメージを滑らせて逃がす役割のパーツなので、衝撃から守ってくれるわけではありません。
ダメージを軽減してくれる効果はあるので、大きなエンジンガードは付けたくないという方はスライダーをおすすめします。
おすすめは車体を守ってくれるエンジンガード!
エンジンガードなら車体に身体が挟まれる危険性も軽減してくれるので、大きな事故に繋がりにくいといるメリットもあります。
エンジン ケース・カバー
Z900RSで立ちゴケしたという方の画像を見ると、多くの場合クラッチカバー・パルサーカバー・ジェネレーターカバーに傷がついていました。
実際に左右どちらにも立ちゴケを経験しましたが、カバーを付けていなかったら車体本体に大きなキズが付いていたはずです。
デイトナ パイプエンジンガードを付けていてもカバーには傷がついたので、立ちゴケが不安な方はカバーを付けることをおすすめします。
大陸製の安価なものを付けましたが十分守ってくれました!
マフラーガード
新たに取り付けたマフラーガードは、衝撃のダメージを軽減し防御力をあげることを目的に取り付けました。
画像のとおりマフラーより大きく突き出た形で目立ちますが、立ちゴケなどの転倒時につっかえ棒的な役割を持ってくれます。
ミラー
Z900RSの純正ミラーは、幅広と言われている純正ハンドルよりもさらに外側にせり出しており、ミラーの端から端までは90cmを超えています。
幅広い純正ミラーで立ちゴケしたら割れてしまうかも・・
ミラーの位置が幅広すぎて後方確認がしにくいため交換をしましたが、結果として立ちゴケ時にミラーを守ってくれることに繋がりました。
ミラーは種類が豊富ですが、Z900RS純正ミラーとデザインがほぼ同じKAWASAKI W800 Street用ミラーに交換しました。
Z900RSの純正ミラーと比べ左右それぞれ5cm以上内側に寄せることができ、ミラー交換後にありがちな振動問題もなく満足度が高いカスタムです。
純正シート交換
立ちごけの直接的な原因に繋がるわけではありませんが、Z900RSの固い純正シートはお尻が痛むためバイクの運転に集中することができません。
ノーマルシートより+2cmシート高がアップする純正ハイシートならお尻の痛みは激減するようですが、足つきが悪くなるというデメリットがあります。
お金も時間もかかりますが、根本的に改善するためにはシート加工をおすすめします。
私はアシヤシートさんでシート加工お願いしました!
1年以上乗っていますが、お尻痛に悩むことなく平気で2時間以上乗り続けることができるようになり、心からバイクを楽しめています。
Z900RSノーマルシートのお尻痛に悩む方は、自分にあったシート加工業者さんでシート加工してもらいましょう!
Z900RSを立ちゴケから守る!|まとめ
どんなに気をつけていても、何十年とバイクに乗っている方でも、突如として訪れてしまう立ちごけの危険。
カウルやタンク、マフラーが傷がついた場合の修理費(交換費用)は高額になり、身も心も、懐さえも傷つくことになってしまいます。
立ちごけの傷も旅の思い出・・と思えるまでの悟りは開けていない方は、しっかり防御力をあげることをおすすめします!
見た目が大きく変わるアイテムもありますが、バイクを立ちゴケ傷から守ってくれたので取り付けておいて良かったと心から感じています。
あとは頑張って運転技術をあげていくぞ!
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