革の財布やカバンのお手入れとは違い、バイク用品は雨や排気ガスなど過酷な環境下で使用するため、汚れやシミがつきやすいのが悩みどころ。
バイクに乗ると虫アタックはあるし、グローブだって汚れがち。
レザー専門のクリーニング店に出すことも考えましたが、革製品のクリーニング費用は高い・・。
どうにか自宅でお手入れができないかと、先輩ライダーさんに相談し、自宅でできるお手入れ方法を教えていただきました。
この記事では、自宅でできるレザーのお手入れ・洗濯方法について紹介します。
\自宅でレザーは洗濯できる!!/
レザー素材のライダースジャケットやグローブ|普段のお手入れ
レザー用品は普段からお手入れすることで、革特有の風合いを楽しむことができ、長く使用することができます。
どんなお手入れをしたら、革にとってベストな状態を保てるのかをまとめました。
レザー製品|購入後すぐにやるべきお手入れ
レザージャケット・レザーグローブなどを購入したら、まずは防水スプレーで防水対策を。
革が傷つかない柔らかな馬毛ブラシなどでブラッシングし、まんべんなく防水スプレーを吹きかけます。
防水スプレーが乾いたら、乾いた布で乾拭きして完成です。
レザー製品|使用後のお手入れ(普段のお手入れ)
ブラッシング → 乾拭き → レザートリートメント塗布 → 乾拭き → 防水スプレー → 乾拭き
ブラシで力を入れないように撫でるようにブラッシングし、ホコリを落とします。
軽い汚れがある場合は、硬く絞った布で汚れの部分を拭いてから、全体を乾拭きします。
使用後はブラッシング→乾拭きまでは、最低でもやっておこう!
次にレザートリートメント(レザークリーム)を塗っていきますが、まずは色落ちしないか目立たないところでチェックを。
革に油分がなくなり乾燥した状態だと、汚れが染み込み取れにくくなるため、薄く全体に伸ばしながら、細かな部分までしっかり塗っていきましょう。
クリームが馴染むまで5分程度乾かしたら、乾いた布で乾拭きをし、最後に防水スプレーを吹きかけます。
全体に吹きかけ終わったあと乾いたら、全体を乾拭きして完成です。
レザーの汚れがひどいときは
汚れがひどいときは汚れ落とし(リムーバー)を使いますが、色落ちしないか目立たないところでチェックをしましょう。
柔らかな布にリムーバーを付け、力を入れずに撫でるように汚れを拭き取ったら、乾いた布で乾拭きします。
リムーバーを使うと古いクリームも一緒に拭き取られることになるので、レザートリートメントを塗ってしっかり保革を。
この後の流れは、普段のお手入れと同じです。
ライダースジャケットの保管方法
レザージャケットが型くずれしないよう、太めのハンガーにかけて保管します。
レザー素材は汚れと湿度に弱く、カビが発生しやすいので、クローゼットに保管する場合は、定期的に(少なくても2ヶ月に一度)風通しの良い場所で風をあてましょう。
直射日光はレザーの劣化につながりますので要注意!
レザー素材でも自宅で洗濯できる
普段のお手入れでは取り切れない汚れやシミ、畳じわや汗やタバコの臭いなど、クリーニングに出す場合は安くても一着8,000円程度かかってしまいます。
シーズンごとにクリーニングに出すと維持費がばかになりません。
レザー素材でも自宅で洗濯ができるって知ってますか?
レザー素材用の洗剤「革専用洗濯洗剤 革るん!」なら、自宅の洗濯機(ドラム式もOK)で洗濯することができます。
革るん!以外にもレザーが洗える専用の洗剤はありますが、大切なものだからこそ良いものを選びたいところ。
また革専用の洗剤と言っても、どんな革製品でも使えるわけではありません。
使用は自己責任になりますので、不安な方はレザー専門のクリーニング店に依頼することをおすすめします。
自宅の洗濯機でレザー製品を洗う手順
こちらで紹介しているのは、革製品を洗濯機で洗う一般的な手順です。
革専用洗濯洗剤 革るん!を購入された方は、公式サイトにある洗濯機で洗う手順を参考にしてください。
必要なもの:洗剤、タオル複数枚(不要なもの)、ブラシやスポンジ
step
1色落ちの確認
布に洗剤を含ませ、ジャケットの裏など目立たないところで色落ちするかチェック。
step
2汚れが目立つ箇所は部分洗い
汚れがひどい箇所には、水で薄めた洗剤を布やスポンジでつけます。
レザーに傷がつかないように、柔らかい馬毛ブラシまたは歯ブラシなどで汚れを落とします。
この後洗濯機で洗うので、意地になってゴシゴシこすらないで!
step
3洗濯機に入れ洗濯
洗剤と柔軟剤をそれぞれの投入口に入れ、必ず洗濯ネットに入れて洗濯します。
洗濯機の設定ですが、優しく洗えるドライコース(手洗いコース)など弱流にしましょう。
その際、脱水機能は使わないようにしてください。
step
4脱水は長くても1分以内
洗濯機のおまかせコースだと脱水時間は長くなってしまいがち。
脱水は30秒から1分以内で、水が滴り落ちない程度でまわしましょう。
step
5タオルで余分な水分を吸水
いらないバスタオルなどの上にレザージャケットを置き、さらに上からバスタオルで抑えてしっかり吸水します。
タオルは多めに準備しておきましょう。
タオルに色落ちするので、不要なタオルを使って!
step
5クリームを塗る
まだ濡れているもしくは半乾きの状態で、レザーのシワを伸ばしながらレザートリートメントを塗り込みます。
洗ったことで油分が抜けている状態ですので、しっかり保湿しましょう。
step
6陰干しで自然乾燥
平干しがベストですが、型くずれしないハンガーがあるならそちらでもOK。
風通しの良い日が当たらない場所で、乾くまで自然乾燥させれば完成。
手洗いでレザー製品を洗う手順
こちらで紹介する自宅で革製品を洗濯する手順は、バイク洋品店や先輩ライダーさんに伺ったレザーの洗い方です。
洗剤は人によってはおしゃれ着洗いのエマールを使う人も入れば、洗濯機で洗える革専用洗濯洗剤 革るん!を使っている人も。
必要なもの:洗剤、タオル複数枚(不要なもの)、ブラシやスポンジ
step
1色落ちの確認
布に洗剤を含ませ、ジャケットの裏など目立たないところで色落ちするかチェック。
step
2洗濯桶に入れ洗う
まずレザージャケットがしっかり浸るくらいの水に洗濯液を入れて、よく混ぜ合わせておきます。
軽く畳んだ状態のレザージャケットを入れ、優しく押し洗い。
汚れがひどい箇所は、レザーに傷がつかないように、柔らかい馬毛ブラシまたは歯ブラシなどで汚れを落とします。
泡がなくなるまで3回程度しっかりすすぎます。
step
3柔軟剤を入れて仕上げ
柔軟剤の使用については、お話を伺った人によって意見が別れたところ。
柔軟剤を使う派は、レザーの風合い保つために柔軟剤もしくはリンスにひたして、最後はしっかりすすぎます。
革が風雨でガチガチになっている場合には効果的なんだとか。
step
4脱水は長くても1分以内
最後は洗濯機の力を借りて、30秒から1分以内で脱水します。
水が滴り落ちない程度でOKです。
step
5タオルで余分な水分を吸水
いらないバスタオルなどの上にレザージャケットを置き、さらに上からバスタオルで抑えてしっかり吸水します。
タオルは多めに準備しておきましょう。
タオルに色落ちするので、不要なタオルを使って!
step
5クリームを塗る
まだ濡れているもしくは半乾きの状態で、レザーのシワを伸ばしながらレザートリートメントを塗り込みます。
洗ったことで油分が抜けている状態ですので、しっかり保湿しましょう。
step
6陰干しで自然乾燥
平干しがベストですが、型くずれしないハンガーがあるならそちらでもOK。
風通しの良い日が当たらない場所で、乾くまで自然乾燥させれば完成。
最後の仕上げにミンクオイルは使うべき?
レザーと言えばミンクオイル!と頭に浮かぶほど、革製品のお手入れの代名詞的存在です。
革が柔らかくなり、防水性がアップし乾燥を防いでくれるミンクオイルですが、最近は使用しない人が増えているのだとか。
ミンクオイルを使用するデメリット
- カビが発生しやすくなる
- 使用する量によっては油シミができる
- ホコリや汚れが付きやすくなる
ミンクオイルは適量を薄く均一に塗ることがとても大切です。
たっぷり塗りすぎると革がベトつき、ホコリがつきやすくなりカビの原因になってしまうケースも。
ミンクオイルは使わないほうがいいのか?
自宅で水洗いしたレザー製品は油分が抜けてしまっている状態なので、ミンクオイルで油分を補給することは問題ありません。
その際に気をつけるのは、質の高いピュアミンクオイルを薄く均一に塗布すること。
塗ったオイルはグングン浸透していくので、塗布量が多すぎるとレザーのカラーによっては油シミや色ムラができるので注意が必要です。
ミンクオイルは油分が浸透しやすい性質を持っているので、使用頻度は年に1〜2度もしくは水洗い後が最適です。
ミンクオイルの代わりになるものはないか?
ミンクオイルの代用で油分補給する場合は、保革効果のあるクリームやレザートリートメントを選びましょう。
今回紹介するラナパー レザートリートメントは、ビーズワックスやホホバオイルなどの天然素材のみを使用したレザートリートメントです。
これひとつで保革・カビ防止・ツヤ出し・撥水効果があります。
油分の浸透力はミンクオイルには劣るので、定期的に塗り直すことで効果を継続させることができます。
レザージャケットは普段のお手入れが大切!|まとめ
バイク用品のレザー製品は、どうしても汚れが目立ってしまいがち。
どうやってお手入れをすればいいのか分からず、はじめは財布やバッグなどの一般的なレザーメンテナンスをしていましたが汚れが取れず・・。
バイク用品店や先輩ライダーさんにメンテナンス方法を聞いて実践したところ、落ちなかった汚れが取れてスッキリ!
レザーのお手入れは時間もかかり大変ですが、育てる楽しさもあります。
使うほど馴染んでくるレザー製品だからこそ、しっかりお手入れしよう!
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