冬のツーリングの寒さに耐えられない!という寒がりライダーが絶賛する電熱ウェア。
これさえあれば寒い冬でも快適にバイクに乗ることができます。
電熱ウェアならなんでもいいのかな?
以前購入した大陸製の安価な電熱ウェアをバイクで使ってみましたが、バイク用として適しているとは言えませんでした。
使い勝手が悪かった、すぐに故障してしまったというレビューも数多いので、価格だけで決めてしまうのは危険です。
この記事では、バイクに適した電熱ウェアの後悔しない選び方を考えてみました。
ツーリング防寒対策|電熱ウェア
電熱ウェアは、その名の通り電気の熱で体を温めてくれる便利グッズ。
着るこたつと称されるほど温かく、極寒の冬ツーリングを楽しむなら一着は持っておきたいアイテムです。
電熱ウェアの効果
重ね着をして寒さを防いでも、早朝・夜間の時間帯やロングツーリングでは寒さを我慢するのも限界があります。
寒くてもツーリングに出たい!けど寒すぎて辛い・・
冬でもツーリングを快適に楽しみたいなら、重ね着プラス電気の熱で体を温める電熱ウェアが最強です。
- 真冬でもバイクに乗れる!
極寒の冬は寒さを我慢してバイクに乗るか諦めるかの二択でしたが、電熱ウェアがあれば快適に走れます。
寒いと体が固くなり手がかじかみ、運転に悪影響を及ぼすことがありますが、体をポカポカ温めてくれる電熱ウェアで安全性もアップ!
- 薄着になれる!
重ね着しすぎると動きづらくなりますが、電熱ウェアなら服の厚さが薄くなり、重ね着の枚数も減らすことができます。
見た目がスマートになるだけでなく、運動性があがるのでバイクの運転も楽になる効果も。
バイク用電熱ウェアはここが違う!
バイクメーカーが作っている電熱ウェアと格安 電熱ウェアの違いは?
最近数多く出回っている大陸製の電熱ウェアは、なんと言っても価格が安いことが一番のメリット!
5千円以下で購入できる電熱ベストや電熱パンツもあって魅力的です。
ところがバイク用電熱ウェアともなれば、比較的安価で購入できるコミネでも一番安価なモデルで1万5千円をゆうに超えます。
気になるバイク用電熱ウェアと格安 電熱ウェアの違いを簡単にまとめました。
ライディング用に作られている
バイクに跨った状態で電源オンオフ・温度調節ができることは大切なポイント。
格安ウェアの多くは、胸やウェアの裏側に電源・温度調整のボタンがあることが多く、いちいちグローブを取って服を脱いで操作する必要があります。
その点ライダー目線で作られているバイク用電熱ウェアなら、操作も考えられているので安心です。
アイテム同士を接続できる
バイク用の電熱ジャケットや電熱グローブなどは、アイテム同士を接続することを考慮して作られています。
バイク車体バッテリーを使用できる
バイク車載バッテリーに繋ぐことができるのは、バイク用電熱ウェアの大きなメリット。
モバイルバッテリーと違いバッテリー切れの心配がないので、長時間使用するロングツーリングでも安心です。
メーカー保証がしっかりしている
電気を使った製品なので、保証があること、アフターサービスの対応がしっかりしていることも大切です。
ライダー目線で作られている電熱ウェアなら安心だね!
電熱ウェアの接続方法
電熱ウェアの接続方法には、車載バッテリーに繋ぐタイプ、モバイルバッテリーなどを利用するタイプに別れます。
それぞれに一長一短あるので、簡単にまとめてみました。
車載バッテリー接続 | メリット | ・稼働時間を気にすることなく利用できる ・バッテリーを持ち歩く必要がない |
デメリット | ・バッテリーの負担が気になる ・バイクに乗っているとき限定の暖かさ |
|
モバイルバッテリー接続 | メリット | ・バイクを降りても使用できる ・手軽に利用できる |
デメリット | ・ウェア取り付けの充電池が重い ・バッテリー容量によって稼働時間に差が出る |
どちらの接続方法にもメリット・デメリットがあるので、自分の使用環境に合ったものを選ぶことが大切です。
また暖かさや重さなど、どちらが優れているかで比較してみた表がこちら。
車載バッテリー | モバイルバッテリー | |
暖かさ | ◎ | ○ |
バイク車載電源のほうが高出力となるため暖かい。 モバイルバッテリーでも専用品と汎用品に分かれるが、専用モバイルバッテリーの方が電圧が高い安定した暖かさが期待できる。 |
||
持続時間 | ◎ | △ |
車載バッテリーの強みは、接続時間を気にしなくてもよいところ。 モバイルバッテリーの容量が大きければそれだけ長時間の利用ができるが、バッテリー自体が大きく・重くなる。 |
||
接続方法 | △ | ◎ |
モバイルバッテリーの強みは、車体に接続する必要がないため接続方法を気にする必要がない。 車載バッテリーの場合は、事前に配線を通しておく必要があるため簡単とは言えないが、一度配線すればいいのでその後の手間はかからない。 |
||
重量 | ◎ | △ |
車載バッテリーは電熱ウェア以外で重さを感じることはないが、モバイルバッテリーを使用する場合は重量が気になる。 |
車載バッテリーの方が全体的に優れてるけど接続がね・・
バイクを降りても電熱ウェアを使いたい場合はモバイルバッテリー仕様の電熱ウェア一択ですが、それ以外は車載バッテリーのほうが優れています。
車載バッテリー接続の唯一のデメリットはわずらわしい配線ですが、一度接続してしまえば都度接続に困ることはありません。
ロングツーリンでも稼働時間を気にしなくていいのは最大のメリットです。
バイク用電熱ウェア比較|ヒートマスター・RSタイチ・コミネ
今回購入を検討した電熱ウェアは、ヒートマスター・RSタイチ e-HEAT・コミネの3つ。
それぞれのメーカーごとに特徴があり迷いましたが、電熱ウェアを選ぶ際の決め手となったポイントがこちら。
電熱ウェアを選ぶポイント
- 電源・温度切替スイッチが押しやすい
- 発熱範囲が広い
- ウェア本体が軽量
- 洗濯ができる
ヒートマスター・RSタイチ e-HEAT・コミネ|簡易比較表
ヒートマスター | RSタイチ|e-HEAT | コミネ | ||
発熱 | 首 | ○ | ✗ | ○ |
腕 | ○ | ✗ | ○ | |
胸から腹 | ○ | ✗ | ○ | |
背中 | ○ | ○ | ○ | |
肩 | ✗ | ○ | ✗ | |
洗濯 | ○ | ○ | ✗ 表記なし | |
ポイント | ・ワイヤレスリモコンで温度調節ができる ・お値段が高い |
・接続方法を2パターンから選べる ・電源オプションは別売り |
・種類豊富で比較的安価なものが多い ・洗濯ができない |
さらに特徴だけを列挙比較したものがこちら!
- 発熱範囲: ヒートマスター = コミネ > RSタイチ
- アイテム数: コミネ > ヒートマスター > RSタイチ
- 温度調節: ヒートマスター > RSタイチ = コミネ
- 接続方法: RSタイチ > ヒートマスター = コミネ
- 価格: コミネ > RSタイチ > ヒートマスター
- デザイン: ヒートマスター > RSタイチ > コミネ
- 着用感: ヒートマスター > RSタイチ > コミネ
※デザイン・着用感は好みの問題があるのでなんとも言えませんが、3メーカーそれぞれ試着した上で個人的主観で順位付けをしています。
RSタイチの2パターンから選べる接続方法は、バイクに乗っても降りてからも使用できるのが魅力的でしたが、注意点は電源オプションが別売りであること。
例えば電熱ジャケットを購入したいなら、電熱ジャケット本体と「車両接続ケーブル」か「専用バッテリーセット」を購入する必要があります。
コミネの電熱ウェアは電熱範囲も広く安価なことが魅力ですが、残念ですが洗濯可能表記がどこにもありません。
また糸が出ていたりと作りが安っぽいところはありますが、モデルによってはヒートマスターの半額以下なのは嬉しいポイント。
電熱ウェアを選ぶ条件すべてを満たしたのは、ヒートマスターの電熱ウェア!
唯一の欠点がお値段が高いことですが、愛用者のライダーから絶大な信頼を得ており、それだけの価値がある電熱ウェアです。
\満足度が高い最強電熱ウェア!/
\接続方法が選べるウェア!/
\アイテムが多くコスパ最強!/
HeatMaster ヒートマスター|12V Heat Inner Jacket SPORTS TYPE
今回購入したのは、ヒートマスター 12V ヒートスポーツインナージャケット 7AMP。
3.5AMPのモデルもあるので、愛車にあったものを選ぶことができます。
スポーツインナージャケットはヒートマスター(旧ヒーテック)の最新モデルですが、旧モデルと比較して伸縮性がアップしていて着用感が良いところがお気に入り。
※画像出典:HeatMaster公式サイト
旧モデルが少し安価で販売されていましたが、新モデルのストレッチ素材が気持ちよくて、迷わずスポーツタイプに決めました。
デザインがよりシンプルでおしゃれになったので、ライディングジャケットを脱いでも悪目立ちしません。
旧モデル同様に発熱範囲が広いのも特徴。
※画像出典:HeatMaster公式サイト
電源オンで温度設定は「HI」の状態になりますが、5分経過すると自動で「MID」に下がるスグレモノ。
またハンドルに取り付けができるワイヤレスリモンが付属されているので、電源のオンオフ・温度調整も簡単便利に。
サイズSの重さは約720g(自宅で計測)。とても軽くて動きやすい!
電源 | オートバイ車載12Vバッテリー |
サイズ | 7展開 Womens(XS)、S、M、L、XL、2XL、3XL |
素材 | 【表地】本体:ナイロン 87%、ポリウレタン 13% リブ部分:ナイロン 82%、ポリウレタン 18% 【裏地】本体:ナイロン 100% リブ部分:ナイロン 82%、ポリウレタン 18% |
ヒートパネル | 6ヶ所(首/両胸/両腕/背中) |
温度調整 | 3段階 赤ランプ:HI 橙ランプ:MID 緑ランプ:LOW |
消費電流 | 約5~7AMP |
重量 | 約720g(Sサイズ/JK本体のみ) |
洗濯 | ○ |
リモコンスイッチ | ○ ハンドルに取付可能 |
付属品 | ジャケット/バッテリーハーネス/ヒューズセット(15A/10A/7.5A/5A/3A)/ワイヤレスリモコン |
延長保証が受けられる!
ヒートマスターのオーナーズクラブに加入したら、保証期間が半年伸びる延長サービスを受けられます。
購入したのはSサイズですが、158cm中肉中背の女性で少し大きいくらい。
薄手の長袖ヒートテックインナーとフリース長袖Tシャツを着ていましたが、猫背の姿勢になっても肩が突っ張ることもなく余裕がありました。
Womenサイズでもよかったんですが、新しいモデルは売り切れていたので試着できず・・。
バイクウェアは季節前に買わなきゃすぐ売り切れる・・
ヒートマスター|バッテリーハーネスのキャップ破損
電熱アイテムを使用するためには、車体に繋いでいるバッテリーハーネス(下記画像)にウェアを接続して使用しますが、画像の赤丸部分のキャップが脆弱で数ヶ月で破損してしまいました。
※画像出典:HeatMaster公式サイト
キャップ(蓋)はケーブルに繋がっているため、キャップだけ別売りされていません。
キャップの代用となるものはないかと探したところ、ボルトエンドキャップ(ネジカバー)内径10mmがぴったりハマりました。
使用しないときにこれをつけておけば、バイクを降りるたびにシート下に戻す必要もなく、雨風・ホコリを防いでくれます。
上からかぶせるキャップなので紛失しやすいデメリットはありますが、30個でも500円弱と安価なので安心です。
極寒ツーリングには電熱ウェアがあれば快適!|まとめ
あまりにも快適すぎて、グローブなど他のアイテムが欲しくもなりましたが、店舗在庫が少ないのでサイズがあうか試せていません。
電熱ジャケットもサイズによってはどんどん完売していくので、欲しい方は早めに決めることをおすすめします。
いままではグリップヒーターと重ね着でしのいでいましたが、室内に入るときは着込んだ服を脱いで邪魔になることも。
また風は通さないけど暖かさが不足するレザージャケットの中に着れば、長い季節お気に入りのジャケットを着ることもできます。
一度使うと戻れない・・けれど冬のツーリングがもっと楽しめる!
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