Z900RSに自分でUSB電源やドラレコを取り付けたいけど配線が不安・・
バイクのカスタムをしたことのない初心者ライダーでも簡単にできる方法はないかと調べたところ、電源を一括で管理することができるアイテム D-UNITなるものを知りました。
デイトナ D-UNITを付けることで改善できることは・・
- USB電源やドラレコなどのアクセサリーを付けるたびに配線に迷わない
- リレー内蔵だからメインキーに連動してオン・オフできる
- シート下の配線がぐちゃぐちゃにならない
この記事では、D-UNITとバッ直やヒューズボックスを使ったバイクの電源取り出し方法との比較、Z900RSへの取り付け方法をまとめています。
この記事は個人のカスタム情報です。カスタムは自己責任でお願いします。
デイトナ D-UNIT|電源を一括管理できるユニット
デイトナ D-UNIT(ディーユニット)は、最大4つの電装機器を個別に装着することができるアクセサリー電源ユニット。
リレー内蔵でメインキーに連動して電装機器のオン・オフができ、バッテリー劣化などのリスクもありません。
アクセサリー電源を必要とするドラレコやUSB電源などの電装機器を装着する際、配線を探す手間がなくなり、増設しやすくなるメリットがあります。
アクセサリー電源(ACC電源)とは:
メインキーをオンにした段階で電気が流れる電源のこと
また今回購入したスタンダードの”D-UNIT”の他に、防水タイプの”D-UNIT WR”、3つのアクセサリー電源と1系統の常時電源を出力できる”D-UNITプラス”の3種類が発売されています。
バイクの電源|取り出し方法
一般的にバイクに電装機器を取り付ける方法は4つ。
それぞれの特徴とメリット・デメリットはこちら!
バッテリー直 (バッ直) | バッテリーに直接配線を繋げる方法 |
【メリット】 ・バッテリーに繋げるだけなので簡単 ・端子の加工などがほぼ不要 | |
【デメリット】 ・エンジンを切っても電流が流れた状態になるため、バッテリー上がり・劣化の可能性がある | |
既存配線から分配 | 既存の配線に割り込ませて電源を取る方法 |
【メリット】 ・メインキー連動の配線から電源を取れば、バッテリー上がりの心配がない ・取り付ける機器の近くから配線を取ることで、タンク・カウルを外して配線する必要がない | |
【デメリット】 ・配線加工が必須 ・既存配線に手を加えるため、不具合が起きるリスクがある | |
ヒューズボックス | ヒューズボックスから電源を取る方法 |
【メリット】 ・メインキー連動のヒューズから電源を取れば、バッテリー上がりの心配がない | |
【デメリット】 ・過電流が流れてヒューズが飛ぶと、分岐先すべての電装系が死んでしまう ・後付けの電装機器を増やしにくい | |
リレースイッチ | リレースイッチを自作するか、D-UNITのようなリレー内蔵機器を使用する方法 |
【メリット】 ・バッテリー上がりの心配がない ・他の電装系への影響がないので、リスクが少なく安心 | |
【デメリット】 ・自作する場合は配線・部品が複雑 ・配線の知識が必要 |
バイクの電源の取り出しとして一番安心できるのはリレースイッチですが、自作するとなるとハードルが一気に上がります。
これを容易にしてくれるのが、リレー内蔵のデイトナ D-UNIT。
初心者ライダーでも安心してカスタムに手を出すことができます!
D-UNITの特徴・役割
USB電源やドラレコ、ETC・グリップヒーターなどの電装機器を後付けで取り付ける際、煩雑になりがちな配線をD-UNITなら一箇所に集約することができます。
※画像出典:デイトナ公式サイト
ハブやタコ足回線のイメージに近いかな(違うけど・・)。
D-UNITとバッテリー・ACC電源(アクセサリー電源)を繋ぐことで、D-UNITに繋いだドラレコやUSB電源などの電装機器のオン・オフをメインキーに連動させることができます。
D-UNITへは最大4つ、20A(アンペア)までの電装機器を取り付けることが可能で、ドラレコなどの電装機器を取り付けるたびに配線を探す手間が必要なくなります。
内蔵されているヒューズは画像左から2A・5A・5A・7.5Aですが、この低背ヒューズは入れ替えることができます。
例えば電熱ジャケットを接続するために、丸形・クワ型端子 2Aを7.5Aに差し替えて、元々7.5Aの低背ヒューズ刺さっていたところを2Aにするなど。
4箇所すべてを5Aヒューズに変えることもできるよ。
簡単に言えば、合計で20A以下にしておけばOKということ!
デイトナ D-UNITの特徴|まとめ
- 複数のアクセサリー電源を一括管理できる
- ヒューズ交換でアンペア数の設定変更可能
- 電源供給のON/OFFはメインキーと連動
D-UNITで解決できる問題
バイクに電装機器を取り付ける際には、いろいろな問題や悩みが生じますが、D-UNITを取り付けることでこれらがスッキリ解決できます。
- バッテリーに負担がかかるから、バッ直にはしたくない
- バイクのキーを回したときにのみ通電させたい
- 電装機器を取り付けるたびにシート下の配線がぐちゃぐちゃになる
- どの配線から取り出して繋げばいいか分からない
より快適にバイクに乗りたいと思うと、USB電源やドラレコ、寒くなればグリップヒーターや電熱ジャケットなど、後付けで取り付けたい電装機器がたくさん出てきます。
バイクショップで電源を取り付けてもらうのもいいけれど、取付工賃は思った以上に高額です。
いくつかの有名なバイクショップで取付工賃を聞いたところ、前後ドラレコ・USB電源の取付工賃はおおよそ15,000〜20,000円。
ディーラーで取り付けを依頼する場合は、工賃だけで4万円を超えるケースも。
取り付けるアイテムが増えれば増えるほど、工賃はアップします。
また自分のバイクは自分でカスタムできるようになりたい、そう考えることはありませんか?
初心者ライダーでも簡単に取り付けたい、と行き着いたのがD-UNITでした。
D-UNITならこれらの悩みを全てを解決できるよ!
D-UNITの残念なところ
D-UNITのデメリット|ギボシ規格
D-UNITにUSB電源を取り付けるため、一般的によく使われているエーモン ギボシでUSB電源側を加工したんですが、いざ差し込もうとしたらサイズが違う・・。
自分の確認ミスですが、マニュアルを見てみると、3ポートあるギボシ端子の規格はCA/CB103ギボシ(ホンダ)じゃないと合わないことが判明。
ホームセンターにはCA/CB103ギボシが売ってない・・
D-UNITは良い商品だけに、一般的に普及しているギボシサイズにしてほしかった。
D-UNITのデメリット|蓋がすぐに開く
しっかり閉じても蓋が何故かすぐ開くので、もう少し価格をアップしてもらってもいいので、しっかり蓋がしまってほしいところ。
D-UNITのデメリット|ヒューズが壊れやすい
D-UNITは低背ヒューズが交換できることが特徴のひとつですが、残念ながらヒューズ交換時にヒューズが壊れてしまうケースが多々あります。
慎重にエーモンのヒューズクリップを使って取り出しても、残念ですが付属の5A 低背ヒューズの爪が取れてしまいました。
ヒューズが壊れやすいという口コミがちらほらあるので、新しいモデルが出るなら改善を期待したいところ。
替えの低背ヒューズを買っておいたほうが無難かもしれません。
Z900RSカスタム|D-UNITの接続・取り付け
※画像出典:デイトナ公式サイト
デイトナ D-UNITから出ている接続端子は、上記画像の黄色枠の3つ。
- プラス線|電源コード赤
- マイナス線(アース線)|電源コード黒
- アクセサリー電源(ACC線)|細コード赤
① ②のY字に別れた端子をクワガタ端子(クワ型)と言いますが、こちらをバイクのバッテリーに直接繋ぎます。
これだけではキーのオン・オフに連動させることはできないため、③のコードをリレーを稼働させるためのコード(ACC電源)に接続しなくてはいけません。
2021年モデルは要注意!!|Z900RSアクセサリー電源の取り出し
問題は③のアクセサリー電源をどこから取るのか。
YouTubeやネットでZ900RSの簡単なACC電源取り出し方法を調べてみると、キタコ 電源取り出しハーネスを使って、故障診断システムからACC電源を取り出す方が多いようです。
簡単かつ最小限の配線動作でACC電源を取り出すことができるスグレモノですが、残念ながらZ900RS 2021年モデルでは使用できなくなっています。
2021年モデルのZ900RSではキタコ 電源取り出しハーネスは使用できません!
詳細はこちらの記事に記載しましたが、2021年モデルは規格など変更点が多々あるようで、旧モデルのカスタム情報はそのまま利用できないので注意が必要です。
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【Z900RS カスタム】2021年モデルではキタコ 電源取り出しハーネス タイプ2 が使えません
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ただ2020年モデルまでのZ900RSであれば、キタコ 電源取り出しハーネスはとても便利なアイテムです。
適合車種だったら買いだよね!
Z900RSにD-UNITを接続する方法
step
1D-UNIT|動作確認
下記マニュアル記載の通り、テスターを使用して通電動作の確認をします。
バッテリーの取り外し・取り付けには決まり(手順)があり、間違えるとショートしてしまうことがあるので注意しましょう。
バッテリー|取り外し | マイナス端子 → プラス端子 |
バッテリー|取り付け | プラス端子 → マイナス端子 |
※D-UNITマニュアル参照
テスターにもいろいろなタイプがありますが、今後も自分でカスタムをしていく予定があれば、ひとつは持っておきたいところ。
step
2設置場所を決める
Z900RSのシート下は狭く、またD-UNIT本体は防水ではありません。
電装機器の取り付け・取り外しを行うことも考慮し、D-UNITの設置場所を決めます。
step
3ACC電源を接続
”Z900RSアクセサリー電源の取り出し”で説明した通り、D-UNITのアクササリー電源(細赤ケーブル)を画像のように接続。
むき出しになっているギボシは、念の為絶縁テープで巻いて保護しておきました。
ACC電源の詳細位置を確認したい方は、こちらの記事「Z900RS 2021年モデル シート下からACC電源を簡単にとる」をチェックしてください。
step
4D-UNITを本体に固定
シート下にただ置いておくだけではカタカタ揺れ動く可能性があるので、取り外せるようにマジックテープなどで車体に固定して完了。
が正解ですが、マジックテープでうまく留められなかったので、とりあえず下記画像の場所に入れました。
隙間に入れているだけの状態なので、クッション剤を貼るなど何か対応する予定です。
すでにドラレコ・USB電源を取り付けているので、いろいろ配線伸びていますが、素人にしてはスッキリさせることができたので満足しています。
Z900RSの狭いシート下へすっきりスマートに収まりました!
D-UNITは初心者ライダーでも簡単に取り付けられる!|まとめ
アクセサリー電源の取り出しには手間取りましたが、カワサキプラザ大阪鶴見さんのおかげで、配線加工することもなくD-UNITの取り付けが完了しました。
ドラレコやUSB電源はギボシ加工やバイクにコードの配線作業が発生しますが、それさえできれば後はD-UNITに接続するだけ!
いままでバイクのカスタムなんてしたことなかった私でもできた!
マンション住まいでガレージがないため大きなカスタムはできませんが、この程度のプチカスタムなら場所を取らずにできます。
いままでカスタムしたことない方でも比較的簡単にできると思うので、はじめてのカスタムとしてもおすすめです。
※記載にミス・間違いがあれば指摘してください。
当方初心者ライダーで、カスタムも調べながら頑張ってます・・
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