教習所に入校して1ヶ月半、とうとう卒業検定の日を迎えました。
朝から緊張しっぱなしでしたが、今日に限って電車遅延で教習バスに乗り遅れたりとバタバタ。
おかげで?緊張が少し和らぎました。
卒業検定当日のスケジュールと合格するためのコツ、どんな行動が減点されるのかをまとめました。
普通二輪免許|卒業検定|事前説明
教習バスに乗り遅れましたがタクシーで先回りできたので、早めに教室に行き待機。
教室では卒業検定のポイントがビデオで繰り返し流れていたので、早めに到着した方たちは真剣にチェックしていました。
到着後すぐに卒業検定を受けるわけではなく、教室に集合しスケジュールの確認と説明があり、チーム分けと走行コースが発表されます。
3人1組 計5チームに分かれ、受験番号・走行順・検定担当教官(検定員)が張り出されました。
走行中にコースが分からなくなっても卒検中止や減点にはならず、担当教官にコースを確認することができます。
ただコースに戻るまでの行動すべてが採点対象となるので、コースはしっかり覚えておくことが大切。
教習所によって異なるようですが、私が通う教習所では検定前の慣らし運転はありません。
私は事前に情報を入手していたから焦りませんでしたが、なかには「えっ・・ないの?どうしよう・・」と不安顔の方も。
検定中止となった場合は、検定員から紙を渡されるので、受付に行き補講の予約を取ります。
それ以外の方は、一旦教室に戻り卒検の合否発表を待つという流れ。
普通二輪免許|卒業検定|減点ポイント
私の走行順は最終3番目だったので、コース横のベンチで2番目の女性と緊張をおしゃべりで紛らわせつつ待機。
走行順1番目の男性は余裕ありそうだね〜なんて話していたら、最後の急制動で転倒したようで教官が走っていくのが見えました。
卒業検定は70点以上で合格となり、持ち点100点からの減点方式です。
ただ内容によっては即卒検中止となるケースもあるので、安心することはできません。
何をしたらどれくらいの減点になるのか・・、卒業検定で減点となってしまう主な項目をあげてみました。
二輪免許 卒業検定|一発で卒検中止となる項目
- 転倒
- 一時不停止
- 急制動でラインオーバー
- 一本橋の失敗(乗れない、落ちる)
- スラローム・クランクでパイロンに接触
- エンスト4回
二輪免許 卒業検定|10点から20点 減点される項目
- 運転姿勢|-10点(ニーグリップができていない、ずっとクラッチに指がかかっている)
- 目視(踏切・交差点などの安全確認)|-10点
- スピード超過|-20点
- ふらつき|車体を支えられずバランスを崩した|-20点 / 大きくふらついた|-20点
- 進入禁止の場所で停止(横断歩道などで停止)|-20点
- 接触(軽くパイロンに接触するなど)|-20点
塵も積もれば〜というヤツで、ミラー確認、ウインカー出し忘れ・切り忘れ、エンスト(4回で失格)などは、1回につき5点減点されます。
それ以外にもタイム設定があるカリキュラムは、どれだけ時間をオーバーするかで減点ポイントが異なります。
スラローム (普通二輪 目標タイム:8秒) | 8〜9秒 | 5点減点 |
9〜10秒 | 10点減点 | |
一本橋 | 1秒ごと | 5点減点 |
減点覚悟で一本橋を走り抜ける!なんて場合、目視なんかでアピール不足になると、それだけであっという間に20〜30点の減点に。
普通二輪免許|卒業検定|合格のコツ
この”合格のコツ”は、二輪免許に合格するために自分なりにまとめておいたメモ。
卒業検定前に何度も読み返したおかげで、緊張はしても焦ることなく、ひとつひとつ攻略ができました。
発着点からの発進
- 後方確認 → スタンドを外す → 後方確認 → バイクにまたがる → ミラー調整 → エンジン始動 → 後方確認 → ギアをローに → ウインカーを出す → 発進
後方確認(目視)、ミラー調整を忘れるだけで、それぞれ-5点づつ減点される。
出だしで躓くとダメージが大きいので、忘れないように注意。
目視
交差点停止からの発進|目視順
- 右折: 右 → 左 → 左後ろ → 右後ろ
- 左折: 右 → 左 → 右後ろ → 左後ろ
- 直進: 右 → 左 → 右後ろ
交差点やT字路で停止せずに発進する場合|目視順
- 右折: 右 → 左 → 右後ろ
- 左折: 右 → 左 → 左後ろ
- 直進: 右 → 左
坂道発進
- 一時停止 →(後方確認 → ギアをローに)→ 後方確認 → フットブレーキを踏む → 右手ブレーキを離す → アクセルを回す → 半クラッチ → フットブレーキを緩めて発進
工数を減らすため坂道に入る前にギアをローにしておくと、()内が省略されるので忘れずに。
エンストやバイクが後ろに下がったら減点になるため、しっかりアクセルを回すこと。
半クラ途中でエンジン音が弱くなってきたら、落ち着いてもう一度アクセルを回せばOK。
スラローム
パイロン接触、コース途中でエンストした場合は、即卒業検定中止。
普通二輪の目標タイムは8秒。あまりタイムを意識せず、パイロンに当たらないことを目指す。
一本橋
一時停止線で停止し、後方確認をしてから一本橋に。
一本橋に乗れない or 落ちる、途中エンストした場合は、即卒業検定中止。
まず確実に乗ることに集中し、一本橋から落ちそうになったら走り抜けて試験中止を免れることが大切。
踏切
停止線を踏まないように停止すること。
安全確認後の発進は、大げさなくらいに大きく首を振ってアピール。
一時不停止、または踏切内でのエンストは卒業検定中止となる。
S字
S字攻略のポイントは目線。しっかり減速してコース進入し、常に目線をバイク2〜3台先を見るようにすること。
S字走行にはタイム設定がないので、落ち着いて走行すればOK。
クランク
一定の速度でクランクに入り、コーナーでは常にアウト寄りを走行すること。
目線移動と同時に身体を行きたい方向に向けて曲がるように意識。
見通しの悪い交差点
停止線を踏まないように停止し、後方確認したうえで道路が見渡せるところまでゆっくり前進する。
急制動
制動開始地点で速度40kmをキープしておく必要があるため、直線コースに入ったら早めに45kmまであげておく。
制動開始地点よりも前でアクセルをゆるめ速度を落とし、開始地点では停止することだけに集中する。
速度が40km出ていない場合は、もう一度やり直しができるので焦らないこと。このとき減点の対象にならない。
急制動で転倒、ラインオーバーした場合は卒業検定中止となる。
障害物
- ミラー確認 → ウインカー → 目視 → 進路変更
パイロン障害物を避ける際の間隔が狭すぎると大きく減点されるので注意。
発着点→終了
- ミラー確認 → ウインカー → 目視 → 進路変更 → 発着点の停止線ジャストで停止
- 後方確認 → ギアをニュートラルに → エンジン停止 → 後方確認 → バイクを降りる → サイドスタンドを出してバイクを傾ける → 終了!
最後まで気を抜かず、特に後方確認をしつこいぐらいアピールすること。
卒業検定後|検定員からの総評
走行後は、検定員から今の走りについて指摘をされますが、ここで合否発表されることはありません。
クランクの出口から道路に出る際、少しふくらんでしまったことに対しての指摘(要は減点・・)され、あとは全体的に走りが遅かったと言われました。
それ以外では大きなミスはなかったものの、ふくらんだ=大きなふらつきと取られないかが心配です・・。
普通二輪免許|卒業式
最後まで卒業検定を受けた教習生のみ教室に戻り、そこで合格発表があります。
電光掲示板に合格者の受験番号と「合格おめでとうございます」の文字が表示され、合格者はみんなホッとした表情。
その後は運転免許センターでの手続方法や、卒業生の違反・事故傾向、教習所に対するアンケートなどがあり卒業となりました。
ちなみにスピード違反が多くをしめているそうで、なかには事故で亡くなられている方もいらっしゃるそうです。
卒業しても初心を忘れず、無事故・無違反を目指したいと思います。
自宅から1時間半以上かけて通いましたが、本当に良い教習所でした。
今後もし大型二輪を取得したいという気持ちになったときは、間違いなくここに受けに来たいと思います。
普通二輪免許を取得して
もちろん楽しみではありますが、はじめての公道走行が待っているかと思うと少しだけ不安も・・。
次は転んじゃいけない自分のバイクになるので、卒業検定より更に緊張しそう。
思う存分バイクを楽しむために、運転マナーを守り、安全運転を心がけたいと思います!