教習所に入校して2週間で卒業検定の日を迎えました。
今回も結果からお伝えしますが・・
普通二輪のときは出来ないことが情けなくて、悔しくて、500円ハゲまで作った私ですが(笑)、今回の大型二輪教習は最後まで楽しむことができました。
二輪免許に合格するためのコツと、減点されるポイントをまとめたので、これからチャレンジする方は参考にしてください。
※普通二輪免許からのステップアップ体験談です
大型二輪免許|卒業検定の流れ
まずは卒業検定当日の流れをざっくりご紹介。(教習所によって異なります)
卒業検定の事前説明
卒業検定開始の1時間前に、教室にて事前説明があります。
チーム分け・走行順・走行検定コース・検定担当教官が発表され、卒業検定時の注意事項・検定後の流れの説明を受け検定コースへ移動。
卒業検定
各自準備が完了したら、検定担当教官の指示に従い、走行順1番の方から検定スタート。
今回は総勢18名が6チームに分かれ卒業検定を受けたので、大勢に見守られるなか卒業検定を受けることになりました。
卒業試験 合否発表&卒業式
一発不合格(一本橋から落ちた、転倒したなど)となった方以外は、教室に移動し合否発表を待ちます。
掲示板に合格者の番号が表示され、合格者はそのまま卒業式を行い終了。
大型二輪免許|卒業検定|失格・減点ポイント
合格点は普通二輪・大型二輪ともに70点で、100点の持ち点からスタートする減点方式なので、大きなミスをしなくてもミス回数が多ければ卒業検定は落ちます。
二輪免許の卒業検定で一発不合格となるケース、減点される際の減点数をまとめました。
二輪試験 卒業試験|一発不合格・卒業検定中止となる項目
- 転倒
- 一時不停止(踏切・一時停止ラインで不停止)
- 急制動でラインオーバー
- 急制動で二回失敗
- 一本橋・波状路の失敗(乗れない、落ちる)
- スラローム・クランクでパイロンに接触
- エンスト4回
- 坂道発進で大きく逆行
急制動で二回失敗:
急制動でスピード不足で一度目NGであったとしても、もう一度走行するチャンスをもらえます。ただし、一度目の急制動でラインオーバーしていると失格なので要注意。
二輪試験 卒業試験|減点
- 乗車時のミラーチェック忘れ|-5点
- ウインカー出しっぱなし・付け忘れ|-5点
- エンスト|-5点
- 運転姿勢|-10点(ニーグリップができていない、ずっとクラッチに指がかかっている)
- 目視(踏切・交差点などの安全確認)|-10点
- スピード超過|-20点
- ふらつき|車体を支えられずバランスを崩した|-20点 / 大きくふらついた|-20点
- 進入禁止の場所で停止(横断歩道などで停止)|-20点
- 接触(軽くパイロンに接触するなど)|-20点
当然ですが、ウインカー忘れ・安全確認などは1回忘れるごとに減点されるので、チリも積もれば大きな減点に。
二輪試験 卒業試験|目標タイム減点
カリキュラム | 目標タイム 普通二輪 |
目標タイム 大型二輪 |
減点内容 | |
スラローム | 8秒 | 7秒 | 1秒ごと | 5点減点 |
一本橋 | 7秒 | 10秒 | 1秒ごと | 5点減点 |
波状路 | 無 | 5秒 | 1秒ごと | 5点減点 |
目標タイム設定があるカリキュラムは、ただでさえ緊張する卒業検定時はタイムを意識しすぎると失敗してしまいます。
スラローム・一本橋・波状路は1秒ごとに5点減点されるので、例えば一本橋を5秒で駆け抜けたりすると、大型二輪だと25減点に。
失敗しないことは大切ですが、ある程度のタイムを出しておかなければ、他の項目で減点が許されない状態に追い込まれるので注意が必要です。
大型二輪免許|卒業検定|合格のコツ
発着点からの発進
- 後方確認
- スタンドを外す
- 後方確認
- バイクにまたがる
- ミラー調整
- エンジン始動
- 後方確認
- ギアをローに
- ウインカーを出す
- 後方確認
- 発進
後方確認、ミラー調整を忘れないように注意。
安全確認|目視
交差点停止からの発進|目視順
- 右折: 右 → 左 → 左後ろ → 右後ろ
- 左折: 右 → 左 → 右後ろ → 左後ろ
- 直進: 右 → 左 → 右後ろ
交差点やT字路で停止せずに発進する場合|目視順
- 右折: 右 → 左 → 右後ろ
- 左折: 右 → 左 → 左後ろ
- 直進: 右 → 左
坂道発進
- 一時停止
- (後方確認 → ギアをローに)
- 後方確認
- フットブレーキを踏む
- 右手ブレーキを離す
- アクセルを回す
- 半クラッチ
- フットブレーキを緩めて発進
工数を減らすため、坂道に入る前にギアをローにしておくと 2が省略できる。
ギアチェンジ=足を踏み変える=後方確認必須!
エンストやバイクが後ろに下がったら減点もしくは卒検停止(大きく逆行した場合)になるため、しっかりアクセルを回して発進。
スラローム
- 上半身の力を抜く|力むとバイクが傾かない
- パイロンとパイロンの中央より手前側を走るイメージでライン取り
- 目線は常にひとつ先のパイロンを見る
パイロン接触、コース途中でエンストした場合は、即卒業検定中止。
タイムを意識しすぎず、力を抜いてパイロンに当たらないようにリズミカルに走行する。
一本橋
- 停止線を超えないように停止し、後方確認をして一本橋に乗る
- 目線はまっすぐ一本橋の終点よりも先を見る
- スピード調整のリアブレーキは小刻みに踏まずじわーっと踏む
一本橋に乗れない or 落ちる、途中エンストした場合は卒業検定中止となるため、まず確実に乗ることに集中。
踏切
- 停止線を踏まないように停止
- 安全確認後の発進は、大げさなくらいに大きく首を振ってアピール
一時不停止、または踏切内でのエンストは卒業検定中止となる。
S字
- しっかり減速してコース進入
- 目線は常にバイク2〜3台先を見るようにする
S字走行は目線にさえ気をつければ攻略できる。
クランク
- 一定の速度でクランクに入り、コーナーでは常にアウト寄りを走行
- 目線移動と同時に身体を行きたい方向に向けて曲がる
パイロン接触は卒業検定中止となるが、足をついても減点にしかならないので落ち着けば問題ない。
見通しの悪い交差点
停止線を踏まないように停止し、後方確認したうえで道路が見渡せるところまでゆっくり前進する。
急制動
- 制動開始地点で速度40kmをキープしておく必要があるため、直線コースに入ったら早めに42〜45kmまであげておく
- 制動開始地点よりも前でアクセルをゆるめ速度を落とし、開始地点では停止することだけに集中
速度が40km出ていない場合は、もう一度やり直しができる(減点対象にはならない)。
急制動で転倒、ラインオーバーした場合は卒業検定中止となる。
障害物
- ミラー確認
- ウインカー
- 目視
- 進路変更
パイロン障害物を避ける際の間隔が狭すぎると大きく減点されるので注意。
波状路
- 波状路に対して垂直に入るように意識
- 波状路に入るまでにしっかり減速させる
- 腕・膝でショックを吸収させるため伸ばさない
- リアブレーキを無意識に踏まないようにかかとよりの土踏まずでステップを踏む
波状路からコースアウト、途中エンストした場合は卒業検定中止となる。
発着点→終了
- ミラー確認
- ウインカー
- 目視
- 進路変更
- 発着点の停止線ジャストで停止
- 後方確認
- ギアをニュートラル
- エンジン停止
- 後方確認
- バイクを降りる
- サイドスタンドを出してバイクを傾ける
- 終了
ニュートラルに入らなくても減点にはならない。
最後まで気を抜かず、特に後方確認をしつこいぐらいアピールすること。
大型二輪免許を取得して
前回の普通二輪と同じ検定担当教官で、走行順もラストの3番目。
他のグループ(小型・普通二輪など)はすでに最終走者が走り終えた状況での検定スタートだったので、自分の走行順がきたときはすごく緊張してました。
緊張をほぐすためにしたことは、
- 検定コースはしっかり覚えておく
- お気に入りのドリンクをマイボトルで持参
- 走行前には深呼吸&体操
検定コースを覚えていないと、焦りからくる緊張感で頑張ってきた実力が出せません。
身体が検定コース・ウインカー点滅位置まで覚えていれば、それだけで卒業検定合格率はアップするので、シミュレーションしておくことが大切です。
いざ走りはじめると「この教習コースも今日が走り終わりかもしれない」なんて思うまで余裕が出て、ひとつひとつ確実にカリキュラムをこなすことができました。
卒業検定を走り終えて検定担当教官にこのように声をかけてもらい、「これは・・受かったんじゃない!?」と期待してしまうほど私的には満足した走行でした。
教わったことを忘れず、これからもたくさんバイクに乗って楽しみます!